子供が小さい頃はうまくいかないときや思い通りにいかないときなど、感情を爆発させがちですよね。
声をかけても、なかなか大人の声が届かず、途方に暮れたり、イライラして感情的に叱ってしまうことも…
この記事では、子供の感情がたかぶって泣き出したり怒っているときにどういった対応が良いのか脳科学的視点で解説します。
感情的な状態と脳の関係
人間の脳の機能には大きく分けて
- 喜怒哀楽といった感情を「感じる」機能
- 筋道立てて理性的に「考える」機能
の2つがあります。
それらが相互的に働くことで、人は感情をうまくコントロールできます。
子供の脳は、感情を処理する部分と論理的思考を行う部分がまだ発達途中です。
そのため、感情が高ぶった時には論理的思考が働きにくくなります。
その状態では、親の説得やアドバイスを理解しようとすることが難しいのです。
子供が感情がたかぶったときの対応
子供との心のつながりを重視する
子供は感情的になると一種のパニック状態になっています。
まず、気持ちを落ち着かせるお手伝いをしましょう。
「悲しいよね」「悔しいね」「そうだよね」など、子どもの気持ちを言葉に出してあげたり、抱きしめたり、話を聞いたりすることで、「自分の感情を受け入れられている」という安心感を与えましょう。
子供の気持ちを理解しているということを行動や言葉で伝えることが大切です。
落ち着いてきたら子どもの気持ちを「向き直す」
子どもが落ち着いた状態(未発達の脳でも物事を理解する準備ができた状態)になったら、感情がたかぶっていたときのことを思い出させましょう。
感情的な状態から抜け出してから、なぜそのような状況になったのかを話し合ったり、問題解決の手助けをしたりすると良いです。
子供が感情的になった時、まずは静かにそばに寄り添い、子供の気持ちを尊重しましょう。
落ち着いたら状況を振り返り、良い解決策を一緒に考えましょう。
最後に
子供は、感情がたかぶってしまったとき、どうすれば心を落ち着かせられるのか分からないのです。
大人がやさしく落ち着けるようサポートすることは、子どもが自分の気持ちを落ち着かせるためのトレーニングにもなります。
大人がサポートして、何度も練習を繰り返したり、脳が成長することにって自分で感情を抑えられるようになっていきます。
しかし、大人でも感情をコントロールしきるのは難しいのです。
子供を感情的に叱ってしまったり、大人気ない対応をしてしまうことだってあります。
感情的になった子供の対応はなかなか思い通りにいかないこともありますが、あまり神経質にならず、「あなたの気持ちは理解している」と寄り添うことが大切だと思います。
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